イボログ | 無料学習サイトeboardの活動ブログ

小中高生のための無料学習サイトeboardの活動ブログ

2014年12月8日月曜日

法人化1周年、クラウドファンディングのご報告

こんにちは、eboard代表の中村です。

久しぶりの更新となってしまいましたが、年末の忙しい時期、
またeboardを使っている子の中には、受験シーズンを迎えている子も多いと思います。
いかがお過ごしでしょうか。

先日12月5日、eboardもNPO法人化1周年を迎えました。
都内で開催した記念ご報告イベントには、多くの方にお越しいただき、
大盛況で終えることができました。ご参加頂いた皆様、本当にありがとうございました。


▲ 冒頭であいさつをする代表中村
▲ 理事でもあるキッズドア渡辺代表からのご講演
▲ 参加者の方々には熱心に耳を傾けて頂けました


この会でもご報告させて頂きましたが、昨年2月に多くのご支援を頂き達成した
READYFORにてのクラウドファンディング。
途中経過がなかなか報告できておりませんでしたが、頂いたご支援を中心に
制作を予定した200本を大きく上回り、500本近くの映像授業を制作することができました!
下記ページから制作させて頂いた全動画を、無料でご覧いただけます。
http://www.eboard.jp/list/readyfor/

また、こうした地道な取り組みが認められ、eboardをご利用頂ける方、教育現場も着々と増え
先月には、日本eラーニングアワードにて「文部科学大臣賞」を頂くこともできました。
http://www.elearningawards.jp/e-learning.html
これに足ることなく、ミッションである「学びをあきらめない社会」の実現に向けて、
挑戦して参ります。クラウドファンディングで頂いたご支援での映像授業制作は、
これで終了となりますが、引き続き、ご支援・応援頂ければ幸いです。
http://www.eboard.jp/text_page/donate/


最後に、1年間で制作させて頂いた動画の中から、YouTube上でも高評価頂いた動画や
新しい制作者の動画を何本かを紹介させて頂きます。














2014年11月30日日曜日

eboard がE-Learningアワード「文部科学大臣杯」を受賞しました!

みなさま、こんにちは。
eboardスタッフの村山、河合です。
久しぶりの投稿になります。
この度、20141112日に開催された e-learning Award 2014フォーラムにて、eboardが文部科学大臣賞を受賞しました!
これまで支えてくださった皆様に深く御礼申し上げます。
フォーラムでは受賞式が行われ、代表の中村が表彰式および受賞者プレゼンテーションで登壇いたしました。
中村のプレゼンを聞き、スタッフとしてではなく一、人間として胸が高鳴りました。またeboardに少しでも携われている事に感謝致しました。この想いを中村だけではなくメンバー一同がたくさんの方に伝えていくという事が我々の今後の課題です。そしてその輪が少しでも広がれば・・・という想いです。


その後、デジタルハリウッド大学大学院 佐藤昌宏 教授がファシリテーターを勤めるパネルディスカッションにも登壇し、教育に対する「想いの代表」としてeboardの目指す方向性、これからの社会の姿を熱く語りました。
「全国に教育機会を失っているこどもが数多くいる。それを放っておくことを自分は許せない」
中村がeboardとして動く上で根底にある想いを、力強いメッセージで多くの人に届けました。
こうした大きな賞をいただけたことは我々にとって大きな励みになります。
それと同時に我々のミッションに対する責任でもあります。
審査委員長の「今回の賞は、過去の実績よりもこれからの未来への期待を込めて選ばせていただいた」という言葉の通り、この受賞を励みに、これまで以上に「学びをあきらめない社会」の実現に向けて、メンバー一同邁進して参ります。
今後とも変わらぬご支援ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。

2014年4月8日火曜日

eboardのサイトがスマホに対応しました!

こんにちは! eboard代表の中村です。

地方によっては、今週末が本番のところもあるかもしれませんが
もうお花見はすまされましたか?

僕は週末家にひきこもっていたので、FacebookやTwitterに投稿される花見の写真を見ながら
「エアー花見」をしていました。エアーでも十分楽しめますよ、ほんとに。
こう、写真から「ぶわっ」っと咲いた感じが伝わってきて。ええ、まぁ写真ですが。ぶわっとね。
















ちなみに、サクラが地域により時間の差はあれ、一度にぶわっと開花し、
散っていくのには理由があります。
日本のサクラの代名詞とも言える「ソメイヨシノ」。

実はあれ・・・すべて「クローン」なんです!



ソメイヨシノは、「自家不和合性」という性質を持っていて、同じ木同士はもちろんのこと、ソメイヨシノ同士で、種をつくり、子どもの木をつくることはありません。
日本全国のソメイヨシノは、いくつか木から接ぎ木などで増えたものなんですね。




つまり、全国のソメイヨシノは、遺伝子的にいうとほとんど同じ。なので気候などの条件が同じであれば、いっきにぶわっと咲くわけ。ぶわっとね。花見に行こうと行くまいと。

それはさておき、タイトルのとおり、eboardのサイトがiPhoneやスマートフォンの
ブラウザに対応しました!それに合わせて、パソコンの方でも少し変更しています。
http://www.eboard.jp/



これで花見をしながら、夏になれば海水浴をしながら、秋になれば紅葉狩りをしながら、
冬になればゲレンデでも! eboardができるというわけです。


もちろん、外には出ずに、家の中でやってもいいですよ。
むしろ、そっちの方がいいかもしれませんね。花見もエアーでできる時代ですからね。

ぜひ、新しくなったeboardをお手持ちのiPhoneやスマホからのぞいてみてください!
http://www.eboard.jp/

2014年4月1日火曜日

公式キャラクターが新しくなりました!

今日は4月1日。大人になると、新しい年度のはじまり、
子ども達はまだまだ、春休み中だろうと思います。

昨年の12月にNPO法人化を迎えたeboardも、初年度は短い期間でしたが
この4月1日から、新しい年度の始まりです。


そこで!気持ち新に「学びをあきらめない社会」を実現していくため、
大々的に募集をかけて決定した、eboard公式キャラクター「イーバード」を廃嫡。
新しい公式キャラクターをむかえることになりました!

短い間だったけど、ありがとう。イーバード。キミのことは、忘れない。
キミのフォルムを忘れない。

















そして、新しい公式キャラクターがこちら!
ウーパールーパーの「ティオ・ペペ」です。



歓声とどよめきが聞こえてきそうですが、
昨今の「ゆるきゃら」なんぞではなく、しっかりした実物、keep it real,
僕たちの新しい仲間です。


簡単にいきさつを説明しますと…
昨年度まで東京都内の中学校で講師をされていた方が、
4月からプロボノとしてeboardに加わって頂けることに。

その中学校にいたのが、そう。この「ティオ・ペペ」。
この世にも奇妙なウーパールーパーの引き取り先を探していたところ、
私代表の中村が飛びついたわけです。


かわいい…(こいつは、使える( ̄ー ̄)ニヤリ

「このかわいそうな孤児(みなしご)を、僕らの手で引き取ろう!(ウーパールーパーを飼ってるNPO。なんておもしろいんだ。マーケティング商材!他に渡せるか…)」

「ぜひ、eboardの公式キャラクターとして、迎えようじゃないか。今の鳥には引退してもらって、彼を公式キャラクターにする。でも、eboardには事務所がまだない。エアー事務所だ。熊谷君(eboard理事)、キミが飼うんだ。」


こうして、昨日年度末の3/31日、世の中がせわしなく動く中
ウーパールーパーの輸送が、公共交通機関で進められました。




熊谷「で、名前どうするんですか?」

中村「そうだなぁ。ティオ・ペペだ!語感がいい。
※ちなみに、その時飲んでいたシェリー酒が「ティオ・ペペ」でした。スペイン語で、意味は「ホセおじさん」。

かくして、ティオ・ペペは、NPO法人の仲間に加わりました。
ティオ・ペペ氏加盟により、熊谷をウーパールーパー・グロースハッカー(飼育係)に任命。
eboardは、キャラクターからサービス、そして教育現場へと一気通貫した
グロースハックを推し進める体制を整えました。

またティオ・ペペ氏の加盟を記念し、ゴールデンウィーク期間中には
ウーパールーパーの生態を紹介する特別映像授業を公開予定

夏休み終了直前には、小学生向けイベント
「ウーパールーパー観察イベント 
~僕たちの夏は終わらない 自由な研究を強制される者たち~」
東京都内某所にて、関係機関・団体と連携して行う予定です。

ぜひ、新しく参画したティオ・ペペ氏ともども、
今年度もeboardをよろしくお願い致します。事業の基盤を築く1年として参ります。


2014年3月15日土曜日

NPO法人キッズドアと連携動画を制作しました!

こんにちは、代表の中村@東京です。

東京にいると様々な方にお会いすることが多いのですが、
特に大人の方には、日本史の動画をよくほめて頂きます。



その度に、「記憶力がいいんですね」とも言われたりするんですが、
実はまったくその逆。昔から暗記は苦手で、英語や社会は本当に苦労しました。
動画を作った直後には、内容が頭から消えてしまってたりなど、よくあります(笑)


しかし、そういった「記憶」はどうやってつくられるんでしょう?
つい先日も、「漢字がどうしても覚えられない…」と中学生のなげきを耳にしました。

そこで、今回!そういった勉強にまつわる疑問に答えるべく、
学生ボランティアによる無料学習支援を行うNPO法人キッズドアさんと連携し、
勉強にまつわるいろいろについて、動画を制作しました!


記憶のしくみから、「なぜ勉強しないといけないの?」という永遠の課題、
はたまた子育てにかかる教育資金まで。

キッズドアさんの現場での経験・ノウハウを頂きながら、制作を行うことで
現場でのニーズに即した仕上がりになっています。
大人が見ても新鮮な内容が多くなっているので、ぜひのぞいてみてください!

2014年3月2日日曜日

READYFORプロジェクトでの、動画制作を開始しました!

こんにちは!eboard代表中村です。
少しずつ暖かくなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか?

動画制作の際には、やはり窓を閉め切って制作をするわけですが、
動画をつくっていると、どうも体温があがってしまう私は
すでに半裸状態での制作です。これが本人が映らない動画の真の理由かもしれませんね。


しかし、そんな三十路前の変態に、動画制作仲間が加わりました!
おかげさまで先月、READYFORにてのクラウドファンディングを達成することができ、
新たに加わった制作仲間の動画が、本日出そろいました!

「学びをあきらめない」というミッションを同じくする仲間、ご紹介させてください。

〇 渡邉公浩
つっちーと呼ばれてます。(土田晃之似)
大手予備校での勤務の後、現在は小学校教員を
目指しています。 早稲田大学人間科学部卒です。

子どもには無限の可能性があります。その可能性が環境によって制約されるのはすごくもったいない。
人生は一度しかありません。本当になりたいものが
見つかったとき、それに挑めるようになってほしい。
そういう思いで学びの機会を作っていきます。
授業は、とにかく【わかりやすさ】にこだわります!  


つっちーの動画は、なんと広島弁。じゃけぇ、じゃけぇ。分かりやすくて、おもしろい。
ずっと「あの関西弁が親しみがあって聴きやすい」と言われてきたんですが、
その意味が分かりました。 過疎地や地方を応援したいeboard。次は、東北あたりで…





〇 熊谷一亮
ブログでも何度か登場している、熊谷一亮です。
kazって呼ばれます。アメリカの大学院で英語教育を
専攻し、来年度から英語教員になるにも関わらず、
理科の免許を持っているからと、
理科を作らされています(笑)

動画を作るということは、私にとっては「教える」より「教わる」に近いです。知識としては中学校で学んだことも、一度振り返ってみると「あれ、これなんで?」が結構あるんです。大人にとっても子どもにとっても「これなんで?」「これどうなってるの?」の疑問が「わかった」「なるほど」に変わる瞬間は、とても楽しい時間です。
見る人の「なぜ」に答えられる、楽しい動画をこれから作っていきたいと思います!




打って変わってkazさんの動画は、標準語。東京人め(笑)
しかしこれはこれで、丁寧さが伝わってきます。
まぁもちろんですが、方言かどうかは関係ないんですね。



READYFORプロジェクトで制作させて頂いた動画は、下記リストからご覧になれます。
現在30本ほどですが、随時追加していく予定です。
http://www.youtube.com/playlist?list=PLwbmqcwJvmOLR1wnauLdP7tBtSD69ZeL7

ご支援頂いた方、そうでない方も、ぜひチェックしてみてください。

2014年2月12日水曜日

【eboardストーリー】最終回:学びをあきらめない社会へ

学びのサービスから、学びのインフラへ。
その片鱗が今、見え始めています。

eboardを活用した学習支援が始まった中山間地の中学校
そこでは春から、PTAの方が中心となった小学生向けの学習拠点が始まります。

若者も少ない、財政状況も悪い、もちろん学習塾なんてありません。
そんな地域の子ども達の学びを、地域の人が支える場所です。

2050年までに、国内の人が住んでいる地域は、2割が無人化。
6割の地域で、人口は半減もしくは1/4程度になる。
人口減少、少子高齢化が進む中で必ず必要になる、新しい学びの拠点です。



小学3年生のときに、「学校に行かない」ことを決めた倫太郎くん。
先月、彼の元を訪ねました

倫太郎くんのお母さんは、言いました。
「学校に行ってなくても、学校に沿わずに勉強していても、
将来を考えたときにeboardがあるから大丈夫と思える。安心できる。

学校に行けなくなった。両親が離婚した。
リストラにあった。大きな災害があった。塾に通えなくなった。
それでも、「大丈夫と思える、安心できる」学びのインフラを目指して。



昨日、45日間ご支援・ご協力を頂いてきたクラウドファンディング
100人以上の方からご支援、目標を大幅に上回る形で終了することができました。














私たちがめざす「学びをあきらめない社会」、
そこには、いつでも、どこでも、学べる環境が必要です。

しかし、それ以上に「学びをあきらめない大人」が不可欠です。
カリスマ講師も、高価な教材もいりません。

「あなたの持っている可能性は無限だ。つまずいたって、失敗したって構わない。
あなたの可能性を、何があっても信じている」と、見守ってくれる人さえいれば。


これらすべてが、「学びをあきらめない社会」への片鱗です。
どんな世界が広がるのだろう。
さまざまな環境に制約されず、自分の可能性を信じ、学び続けられる。
そして、それを周りの大人が後押ししてくれる。

最後の一人まで、とりこぼすことなく。
これまで以上に、強く、大きく、
同じビジョンを信じてくれる方と共に、eboardは進んでいきます。


最後になりましたが、クラウドファンディングでご支援を頂いた方、
広報のご協力を頂いた方、このストーリーをこれまで読んで頂いた方、
「学びをあきらめない」社会というミッションを信じてくれる全ての方に、
感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

そして、引き続き、同じミッションをえがき、共に歩んで頂ければと思います。
本当に、本当に、ありがとうございました!!



2014年2月10日月曜日

【eboardストーリー】「あきらめない」ということは「学び続ける」ということだ。

eboardストーリーと題して、クラウドファンディングサイトREADYFORでの
支援募集期間中、eboardとスタッフによるストーリーをお送りしております。

eboardの映像授業制作へ、ご支援のほど宜しくお願いします。
https://readyfor.jp/projects/eboard

初回記事 学習塾での経験①西宮ギャル 前編
http://eboardjp.blogspot.jp/2014/01/eboard.html


前回記事 eboardのトライアル

http://eboardjp.blogspot.jp/2014/02/eboard_6.html
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学校、地方、地域格差、教育格差。
それまでは、単なる抽象的な現象として理解していた問題。
それが、1カ月の滞在を通して、リアルな質感をもって理解できるようになりました。
そして、それはeboardの事業の方向性を変えていくことになります。

そもそも、学力の差は、自然とつくもの。
同じ教材で、同じ先生の授業を受けていても、理解のスピードに差はあります。
eboardが無料で、どれだけ優れた学習サービスだったとしても、
そこには、「勉強できる子」と「勉強できない子」が生まれます。
むしろ、そうした環境があれば、できる子はますますできるようになるかもしれません。


しかし、
「あぁ、もう僕には勉強はムリだ。」 と感じた時、
「私もう学校には行けない。」 と悩んでいる時、

そして私たち大人が、
「これ以上、自分の力ではサポートできない。」と限界を感じる時、
「残りの期間で、伸ばしてあげられるのはこれくらいか。」と見切りをつけてしまう時。

自分もこれまでの経験の中で感じてきた、あの瞬間。

そうした「あきらめてしまう」瞬間をなくせれば、
それこそが、教育格差の解消と言えるんじゃないか。
完全に平等な機会なんてつくれやしない。

ただ、
「あきらめない」ということは「学び続ける」ということだ。


1ヶ月の滞在から戻って3カ月、eboardはNPO法人としての認可を得ることができました。
私たちが掲げるミッションは、
「教育格差の解消」 から
「学びをあきらめない社会へ」と変わりました。


学習サービスから、学習インフラへ。

授業についていけなくなったとき、不登校になったとき、
一から学び直したいと決意したとき、親が離婚したとき
近くにあった塾がつぶれたとき、塾に通えなくなったとき、

でも、eboardがあるじゃないか!

と思ってもらえる学習環境であること。
そして、それを届けてあきらめず支えてくれる大人がいること。
それが、地理的、経済的理由等の隔てなく、あり続けること。


これこそが、自分の実現した世界だと思いました。

(最終回へ)

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eboardの映像授業制作へ、ご支援のほど宜しくお願いします。
https://readyfor.jp/projects/eboard

2014年2月6日木曜日

【eboardストーリー】eboardのトライアル

eboardストーリーと題して、クラウドファンディングサイトREADYFORでの
支援募集期間中、eboardとスタッフによるストーリーをお送りしております。

eboardの映像授業制作へ、ご支援のほど宜しくお願いします。
https://readyfor.jp/projects/eboard

初回記事 学習塾での経験①西宮ギャル 前編
http://eboardjp.blogspot.jp/2014/01/eboard.html


前回記事 中山間地域の中学生活

http://eboardjp.blogspot.jp/2014/02/eboardreadyfor-eboard-eboard.html
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楽しい楽しい夏休み・・・のはずが、子ども達は学校に呼び出されます。
eboardを使った学習支援、夏休みトライアルの始まりです。
町内4中学校のうち、2中学の3年生十数名がパソコンルームに集まります。

正直、相当不安でした。
学校のパソコンルームで、子ども達がeboardを使って勉強するのか?
もし全く環境が成り立たなかったら・・・自分たちの積み上げてきたものは・・・

大人に話す時より緊張しながら、eboardや公営塾の説明をしました。
インターネットを使って、動画を見て、勉強する。
ここの子ども達にとっては、未知の体験です。


まずは、事前の検証テスト結果に沿って、各自が勉強する分野を一緒に考えます。
後はeboardで問題を解き、分からないときは動画を見て進めていく。
やってることは、いたってシンプル。
それだけに、すぐに初日から続かなくなってしまうのでは?と不安でした。

しかし、いつも大人の想像は、いい意味で裏切られてしまうようです。
むしろ、最初はとまどいながらやっていた子も、徐々にeboardでの学習に慣れ、
集中するようになっていきました。

「あっという間に時間が過ぎた」
「動画だと分かりやすい」

インターネットを通してしか聞こえなかった声を、
子ども達の口から直接聞くことができました。
教室を見渡すと、それは自分が思い描いていた風景が広がっていました。

ただじっと動画を見ている子もいれば、問題をひたすら解く子もいる。
中には動画を見ながらノートをとる子や、問題を解きながら、動画を見る子も。


あぁ、すげぇ。

純粋にそう思いました。一人で黙々と動画を作った時間も、
仲間と一緒に考え抜いた時間も、すべてが報われたような気がしました。


夏休みのトライアルが終わりました。
理想的な状態が、ずっと続いたわけではありません。休みがちになる子もいました。
しかし、本当に苦手な子が、単元テストを終わらせたときには
ガッツポーズをして喜びながら、勉強していました。

夏休み以降、実施校は4校に広がりました。
そして今、中学3年生も卒業を迎えようとしています。
夏休みの時には、見つからなかったような課題も出てくるようになりました。

ただ、自分がはじめてこの町に来る前に、
感じていた「大きな示唆」を、確実に得ることができました。

次のストーリー 「あきらめない」ということは「学び続ける」ということだ。
http://eboardjp.blogspot.jp/2014/02/eboard_10.html

eboard応援企画!と題して、下記の日程でイベントを行います。
ぜひぜひ、ご参画ください!

・2/7(金) 22:00~ @オンラインルーム(WizIQ)
 「オンライン応援イベント」
 eboardの動画制作、ビジョン全て話します!
  https://39auto.biz/kumaneko/touroku/thread48.htm

・2/8(土) 17:20~ @大阪 CANVAS谷町
 「eboard応援企画 ~最新事例から 新しい教育を考えよう」
 反転授業や学びあい、キャリア教育の第一線で活躍する実践者が登壇!
 https://www.facebook.com/events/1460688044151004/

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eboardの映像授業制作へ、ご支援のほど宜しくお願いします。
https://readyfor.jp/projects/eboard

2014年2月4日火曜日

【eboardストーリー】中山間地域の中学生活

eboardストーリーと題して、クラウドファンディングサイトREADYFORでの
支援募集期間中、eboardとスタッフによるストーリーをお送りしております。

eboardの映像授業制作へ、ご支援のほど宜しくお願いします。
https://readyfor.jp/projects/eboard

初回記事 学習塾での経験①西宮ギャル 前編
http://eboardjp.blogspot.jp/2014/01/eboard.html


前回記事 仮暮らし

http://eboardjp.blogspot.jp/2014/02/eboard_3.html

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みなさま、こんにちは。
中村と共に、島根県の中山間地域での借り暮らしをした熊谷です。

この地でeboardはどんな成果が出せるのか。そのお話の前に、まずこの地域の中学生がどんな生活をしているのかについて、少し書きたいと思います。

みなさん、ご自分の(あるいは近所の中学生の)中学校生活を少し思い出してみてください。授業やお昼の時間、部活の練習、学校行事・・・
入っている部活や学年によって、学校生活の様子は変わっていたのではないかと思うのですが、私たちが訪ねた学校では、私の過ごしてきた中学生活とは少し違った時間が流れていました。


朝7時。
男子生徒が校庭に集まります。
生徒の前にいるのは、赤いTシャツに黒い短パンを履いたプロレスラーみたいなガタイの先生。この先生が、

「天気がいいと気持ちいいじゃろ」

と笑顔で生徒に声をかけながら、腿上げに始まりハードル、鉄棒を生徒と一緒にこなしていきます。最後は学校周りを3周。一見普通の部活の朝練ですが、実は少し違います。

まず、ここにいるのは学校内の男子生徒全員(と言っても10人ちょっとなのですが)。部活も何も関係なく、全員参加で来ています。そして指導をしているのは、体育の先生でも部活の顧問でもなく、この学校の校長先生。体力づくりの一環として、校長先生自らが率先して取り組んでいる活動なんです。私たちが滞在していたのは夏でしたが、冬もこの活動は続くとか。
体力つきます。

 30分の朝練(?)が終わると、生徒たちにおにぎりが振る舞われます。
これは生徒の保護者さんたちが朝練のために学校に届けてくれるお米で作っているそうです。おいしそうにおにぎりをたいらげた生徒たちは、20分ほどの仮眠をとり授業に臨みます。

お昼は学校の生徒全員が給食室に集まり、ご飯を食べます。
ご飯は残さず食べる。牛乳パックは開いて洗って干す。
前のブログで中村も書いていましたが、ここでは子どもと大人の距離がとても近いです。給食の時間中も、生徒と先生の会話が途切れることがありません。都会の学校ではちょっと見られない光景かもしれません。

こうして給食を終えると、男の子たちはサッカー、女の子たちは集まっておしゃべりをしたり、中には男の子の様子をちらちら覗く子も。この辺はどこの中学校でも変わりませんね。その後は午後の授業、下校と学校での一日が過ぎていきます。


こうした学校生活に、この地域の生徒たちにはいくつか特徴的な学校行事が加わります。

春は田植え。生徒のほとんどが農家なので、生徒にとっては「行事」というほどのものでもないそうですが。夏は学校の裏山に入って森の健康診断をしたり、伐採をしたり。秋には今度は稲刈りがあります。

このほかにも、近くの川で魚を捕ったり、山道を越えて隣町までウォーキングをしたりと、コンクリートの建物に囲まれた学校ではちょっとないような行事が盛りだくさん。都会で育った大人がこうした地域に突然来たわけですから、カルチャーショックを受けるのも当然かもしれません。


さぁ、いよいよこの自然に囲まれ体力あふれる子ども達がeboardと出会います。
一体生徒はどんな反応を示すのか。どんな結果が待っているのか。
次回以降のイボログにもご期待ください!

次のストーリー eboardのトライアル
http://eboardjp.blogspot.com/2014/02/eboard_6.html


eboard応援企画!と題して、下記の日程でイベントを行います。
ぜひぜひ、ご参画ください!

・2/7(金) 22:00~ @オンラインルーム(WizIQ)
 「オンライン応援イベント」
 eboardの動画制作、ビジョン全て話します!
  https://39auto.biz/kumaneko/touroku/thread48.htm

・2/8(土) 17:20~ @大阪 CANVAS谷町
 「eboard応援企画 ~最新事例から 新しい教育を考えよう」
 反転授業や学びあい、キャリア教育の第一線で活躍する実践者が登壇!
 https://www.facebook.com/events/1460688044151004/

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2014年2月3日月曜日

【eboardストーリー】仮暮らし

eboardストーリーと題して、クラウドファンディングサイトREADYFORでの
支援募集期間中、eboardとスタッフによるストーリーをお送りしております。

eboardの映像授業制作へ、ご支援のほど宜しくお願いします。
https://readyfor.jp/projects/eboard

初回記事 学習塾での経験①西宮ギャル 前編
http://eboardjp.blogspot.jp/2014/01/eboard.html


前回記事 社会課題のシリコンバレー

http://eboardjp.blogspot.jp/2014/02/eboard.html
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ブログ本題の前に、ご報告させて頂きます。
昨日、ずっと告知をさせて頂いていたクラウドファンディング、
無事目標金額を越えるご支援頂くことができました!!

このブログを通して、ご支援・ご協力頂いた方、本当にありがとうございます。
正式なお礼記事は、クラウドファンディング期間終了後に書かせて頂ければと思います。
引き続き、eboardストーリーお楽しみ頂ければ幸いです。


のべ1カ月に渡る、田舎ぐらし。
なぜ、そこまで滞在する必要があるの?と思われるかもしれません。

しかし、この滞在はお話を頂いた当初から決めていました。

eboardが、学校現場で通用するのか?どういう価値を出せるのか?
集団で使った時に、どういった効果がでるのか?

そもそも、過疎地域とはどういうものなのだろう?
そこの子ども達は、どうやって暮らし、何を感じているのだろう?


自分たちがここまで積み上げてきたもので、何ができるかが見たい。
そういった気持ちと共に、そこでサポートをさせてもらうことで、
今後の事業に向けた大きな示唆を得られる、と確信していました。

それには、仮暮らししかないと。ありかなしかと言えば、アリエッティだろうと。
・・・


町内でも一番はずれの地区。中学生も全校で20名足らず。
そこの校長先生の宿舎に、1カ月お世話になることになりました。















最初の半分は、スタッフの熊谷と二人暮らし。残りの半分は、一人での滞在。
滞在初日に大掃除をして、環境を整えました。
小さな商店は、歩いて5分ほどのところにありましたが、
スーパーには、車で20分ほどかかります。もちろん、マイカーはありません。

本当に大変だったのは、虫です。虫、ムシ。
友人、知人は、私が大の虫嫌いということをご存知かと思いますが、
洗濯物にムカデがからまるは、料理をしているところにハチが乱入するは、
トイレに10匹以上ハエが飛び回るわで、てんやわんやでした。

しかし、そんな苦労も報われるほど、
夏休みのトライアルでは大きな収穫を、得ることができました。

それは、また次回。
ちょうど今しがた、ハエが飛んで参りましたので・・・

(つづく)

eboard応援企画!と題して、下記の日程でイベントを行います。
ぜひぜひ、ご参画ください!

・2/7(金) 22:00~ @オンラインルーム(WizIQ)
 「オンライン応援イベント」
 eboardの動画制作、ビジョン全て話します!
  https://39auto.biz/kumaneko/touroku/thread48.htm

・2/8(土) 17:20~ @大阪 CANVAS谷町
 「eboard応援企画 ~最新事例から 新しい教育を考えよう」
 反転授業や学びあい、キャリア教育の第一線で活躍する実践者が登壇!
 https://www.facebook.com/events/1460688044151004/

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eboardの映像授業制作へ、ご支援のほど宜しくお願いします。
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2014年2月2日日曜日

【eboardストーリー】カルチャーショック

eboardストーリーと題して、クラウドファンディングサイトREADYFORでの
支援募集期間中、eboardとスタッフによるストーリーをお送りしております。

eboardの映像授業制作へ、ご支援のほど宜しくお願いします。
https://readyfor.jp/projects/eboard

初回記事 学習塾での経験①西宮ギャル 前編
http://eboardjp.blogspot.jp/2014/01/eboard.html


前回記事 社会課題のシリコンバレー

http://eboardjp.blogspot.jp/2014/01/eboard_30.html
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バス停を降りた瞬間、気づきました。

人がいない。
















ちょうど平日の昼時というのもあったのでしょう。
町内では一番発展しているところでも、人っ子一人見当たりません。

しかし、遠くの方に学校らしき建物が見え、少し安心した気分になりました。
建物の表示がほとんどないGoogle Mapをたよりに、宿泊先の民宿を目指します。
















民宿に着くと、おかみさんらしき人が優しく迎えてくれました。
話をきいてみると、教育委員会の担当の方も、ここの離れに住んでいるとのこと。
帰りが遅くなるとのことなので、「ゆっくりしんしゃい」とのことでした。

しかし、この民宿がまた変わっている。
正確には、パン屋さん兼民宿なんですが、かわるがわるいろんな人がやってきます。
地元のおじさんや議員さん、Iターンの若者たち。
夜になると、中学生のお子さんも帰ってきました。

そして、驚いたのが、大人でも子どもでも、みんなあだ名で呼び合うということ
地域の人どうしの距離があまりにも近いのです。
逆にこっちは、誰が誰かいまいち分かりません 笑

夜になると、初対面にも関わらず、Iターンの若者たちに
近くの温泉に連れて行ってもらいました。もう1日何が何だか。
その後、教育委員会の方が帰宅されたのですが、町の印象の方があまりにも濃い。
バングラデシュに行ったときと、同じようなカルチャーショックを受けました。


翌日…
教育長とお話をさせて頂き、まずは2校の中学3年生を対象に
夏休みでトライアルを実施しようということになりました。

その後、6月、7月にも訪問を重ね、
学校の先生方や生徒達に、eboardやトライアルの説明を実施。
のべ1カ月に渡る、田舎ぐらしが始まろうとしていました。

(つづく)

次のストーリー 仮暮らし
http://eboardjp.blogspot.jp/2014/02/eboard_3.html

eboard応援企画!と題して、下記の日程でイベントを行います。
ぜひぜひ、ご参画ください!

・2/7(金) 22:00~ @オンラインルーム(WizIQ)
 「オンライン応援イベント」
 eboardの動画制作、ビジョン全て話します!
  https://39auto.biz/kumaneko/touroku/thread48.htm

・2/8(土) 17:20~ @大阪 CANVAS谷町
 「eboard応援企画 ~最新事例から 新しい教育を考えよう」
 反転授業や学びあい、キャリア教育の第一線で活躍する実践者が登壇!
 https://www.facebook.com/events/1460688044151004/

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https://readyfor.jp/projects/eboard

2014年1月30日木曜日

【eboardストーリー】社会課題のシリコンバレー

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支援募集期間中、eboardとスタッフによるストーリーをお送りしております。

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初回記事 学習塾での経験①西宮ギャル 前編
http://eboardjp.blogspot.jp/2014/01/eboard.html


前回記事 新シリーズ!!未来への遺産
http://eboardjp.blogspot.jp/2014/01/eboard_29.html
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何回にもおよぶ教育委員会の方との、スカイプやメールでのやりとり。
そこで、分かってきたことは、阪神タイガースのおひざ元で育ってきた自分にとって
想像できないようなことでした。

大阪市ほどの面積に、6,000人程度の人口(ちなみに大阪市は、260万人)。
高齢化率は40%オーバー。電車は通っておらず、バスのみが交通手段。

町内唯一の公立高校は、将来廃校の危機にある中、
4つの中学校にも、統廃合の話が持ち上がっているということ。
そして、公営塾の学習支援の対象となる中3生は、少ない学校では1学年数人。


もちろん日本に「複式」という仕組みがあることは、知っていました。
それほど、子どもが少ない地域があると。
しかし、それはテレビの中の世界であって、実際に見聞きするものではありませんでした。
しかも、そこの学習面での課題を、eboardを使って解決する。。


「ここは、社会課題の最先端地域ですよ。」

担当者の方は、そう語りました。
今後あらゆる先進国で人口減少が進み、高齢化や過疎化が深刻化する中、
教育、医療、福祉、そして財政悪化、そんな全ての問題を背負い込んだ地域だったのです。

「まずはデジタル環境が整っている都市部で、事例をつくれないだろうか?」
そんなことを考えていた私は、タイガーアッパーカットをくらった気分でした。


しかし、話をきけば聞くほど、これほどeboardがマッチする場所はないと思いました。
高校受験による選抜もなければ、学習塾もない。
町内高校に進学する生徒の中には、将来国公立を受験する子もいれば
小数や分数の計算ができないまま進学する子もいる。

結果、大学進学を希望する子は、高校の段階で町を出ていってしまう。
そして、一度町を出た子は、なかなか帰ってこない。

これが、過疎か。これが、日本か。
自分の想像しえなかった、日本の未来を垣間見た思いがしました。
これは、どげんかせんといかん。


夏休みのトライアルの実施も大枠で決まり、最終的な決定を頂くため
最初のお問い合わせから1カ月、その町を訪問しました。

新幹線の駅から降り、高速バスで揺られること1時間半。
そして、そこに降り立った瞬間、感じました。


「あかん。とんでもねぇとこさ、来ちまった・・・」


(つづく)

次のストーリー カルチャーショック
http://eboardjp.blogspot.jp/2014/02/eboard.html


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2014年1月29日水曜日

【eboardストーリー】新シリーズ!!未来への遺産

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初回記事 学習塾での経験①西宮ギャル 前編
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前回記事 中村との出会い(村山編)
http://eboardjp.blogspot.jp/2014/01/eboard_28.html
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メンバーからのストーリーは、一旦ここで小休止。
それは、4月の半ばのことでした。
1件の問い合わせが、サイトに舞い込みます。


「御社のサイトを拝見させて頂きました。

学校や市町村単位での導入の実績の有無をお伺いさせて頂きたく、
ご連絡させていただきました。

また現在、町内で行う学習支援において、
オンラインでの学習ツールの導入につい検討しており、
ご相談したいことがあります。」


え!?まさか…
ある教育委員会からの問い合わせでした。


eboardは動画をつくり始めた当初から、「公教育で使ってもらえること」を
一つの目標にしてきました。動画の画面に顔がでないのも、
受験に特化したものではなく、日常学習に即したものであるのも、
この目標のための1つの基準です。


しかし、自分たちの中では、それは遠い将来の話だと思っていました。
まずは、NPOや民間、そこで実績を積んでから、公教育だと。

周囲もそう思っていたようです。
「公教育に入るなんて、無理だ」、「もうけにならないし、何になる」
中には、「これがあれば、学校の先生なんていらないよね」とも。

たわけめ。子ども達と直接かかわり、学校に行けば
その現場での学びをよりよくしていくことこそが、
たとえもっとも険しい道だったとしても、最も近道であることは明らか。

学校で使って頂くということは、自分たちにとって最初の大きな目標でした。
それが、問い合わせとしてやってきた。。


私はすぐさま、その耳にしたことのない町の名前を調べました。
しかし、Wikipediaに示されたその町は、全く予想だにしない場所にあったのです。

次のストーリー 社会課題のシリコンバレー

(つづく)


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2014年1月28日火曜日

【eboardストーリー】中村との出会い(村山編)

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初回記事 学習塾での経験①西宮ギャル 前編
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前回記事 中村との出会い(熊谷編)②~中村孝一と対面~
http://eboardjp.blogspot.jp/2014/01/eboard_27.html
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はじまりは、facebookのメッセージ。
「突然のメッセージ失礼します。私、eboard代表の中村と申します。…」
彼からの連絡によれば、来週近くに行く予定があるから、会いに来いとのこと。
こちらの都合は無視 笑

それが中村さんとのファーストコンタクト。


大学の研究員として、不登校対応における教育ICTの活用を研究していた私は、
あるメルマガにeboardが紹介されていることをきっかけに、その存在を知った。

ものは試しと子どもたちに紹介したところ、まさかの大ヒット。
あれだけ勉強すること、教わることに抵抗感を持っていた彼らが、夢中で問題を解いている。
同時に、動画だけでは理解仕切れなかった部分を質問してくる。
新しいアプローチの可能性に、「これだ!」と直感した。

学校という枠からはみ出た彼らだが、学ぶことを拒否した訳ではなかったのだ。
eboardの学習マップを駆使し、自分が知りたい情報、学びたい内容を見つけ、
自由に学習するその表情を見た時、学ぶことの素晴らしさ、教育の本質を垣間見た。

それからというもの、私はeboardの動画が更新される度、
自身のfaebookでシェアし、子どもたちに知らせていた。
そんな折、サイトを作った張本人からまさかの冒頭メッセージが届いたのである。

「全ての人が、学びたい時に学びたいことを学べる、そんな理想を形にしたい。
 誰もやらないなら自分たちがやる」
中村さんは語った。

(つづく)


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2014年1月27日月曜日

【eboardストーリー】中村との出会い(熊谷編)②~中村孝一と対面~

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初回記事 学習塾での経験①西宮ギャル 前編
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前回記事 中村との出会い(熊谷編)①~中村孝一という人物~
http://eboardjp.blogspot.jp/2014/01/eboard_26.html
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正直なところ、eboardの可能性がまだわかっていませんでした。
といっても、eboardに対して懐疑的だったのではありません。
オンライン教材が使われている現場を想像できなかったからなんです。

それまで自分が関わってきた教育活動は、どれも Face-to-Face のものでした。
それらの経験が、自分の中に「教育は顔が見える形で行われるべきだ」という
思い込みを作っていたようです。
当時の自分は、まだeboardと人とのつながりが見えていなかったのだと思います。


ところが、まだ声しか知らない人物「中村さん」とSkypeや作業を重ねていくうちに、
だんだんと、eboardのまわりに人の顔が見えてきたんです。
TEDやカーン・アカデミーの動画を何本も翻訳してくれるボランティアの方々。
eboardを現場で使ってくれている人たちからの声援。

中でも心に響いたのは、ユーザーの皆さんやそのご家族の方から届くストーリーでした。
(その中の1人、別府倫太郎くんを中村が訪ねた話もぜひご一読ください!)

こうして、eboardはまさに生きた教育なんだということが、自分にもわかるようになり、
それに関われることへの喜びや、役に立ちたいという思いも強くなっていきました。



ここまで、eboardと出会ってから約3か月。
その頃にはもうすっかり意識しなくなっていましたが、
アメリカに留学中だった私はまだ「eboard代表 中村さん」と会ったことがありませんでした。
けれど、ついにその日もやってきます。

2013531日。
中村と初めて対面したのは、私が留学から帰国したその日でした。
飛行機の到着が夜10時半。中村は次の日に関西へ帰る予定でした。
その夜に居酒屋で会おうというのだから、お互い物好きだなぁと思っていました(笑)

初対面の夜でしたが、そういう感覚は全くありませんでした。
島根の中山間地域で始まる学習支援、コンテンツの拡充、NPO法人化。
次から次へとeboardのこれからについて、熱を込めて話してくれる。
そうかと思うと、「おばあちゃんの梅酒」を名前がいいと選ぶ茶目っ気。

目の前にいたのは、人をひきつける魅力を持ったあの「中村さん」そのものでした。
そんなこんなで夜も更け、帰りは私の両親も加わって仲良く車で帰路につき、
この日から熊谷家のパソコンでもeboardの動画が流れ始めました。


今やたくさんのサポーターの皆さんに支えていただいているeboard
やはり中村孝一という人物なしには語れません。

中村自身のストーリーはこちら
初回記事 学習塾での経験①西宮ギャル 前編
http://eboardjp.blogspot.jp/2014/01/eboard.html

2月8日に大阪でイベントが予定されていますので、
お時間ある方はぜひ足をお運びください!


次のストーリー 中村との出会い(村山編)
http://eboardjp.blogspot.jp/2014/01/eboard_28.html

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2014年1月26日日曜日

【eboardストーリー】中村との出会い(熊谷編)①~中村孝一という人物~

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初回記事 学習塾での経験①西宮ギャル 前編
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前回記事 中村との出会い(髙師編)② ~eboardの感動~
http://eboardjp.blogspot.jp/2014/01/eboardeboard.html
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eboard
と出会ったのは、2013年の始め。

アメリカ留学中だった私は、学生時代の友人、高師から突然メッセージを受け取りました。

「カーン・アカデミーって知ってる?」

その頃、自分の周りでTEDはちょっとしたブームでした。18分間に秘められた感動。
かっこいい。サルマン・カーンのあの独特な口調の動画も観たことがありました。

「カーン・アカデミーの日本版を作ってる人がいるんだけど、その人のために翻訳しない?」

それがeboardの翻訳だったんです。今でこそ、eboardは中山間地域に活動を展開して、
メディアでもそれが取り上げられてますが、当時eboardはまだ現場展開の話もなく、
いちオンライン教育サービスでした。


当時、eboard なるものの存在は聞いたことがなかった私は、
その正体もわからぬまま「高師の誘いである」「翻訳ができる」のたった二つの基準だけで、
YES! と即答しました。その後間もなく、「eboard代表中村さん」との
Skypeのミーティングをする機会がやってきます。

正直なことを書くと、私は始め、eboardの可能性がよく分かっていませんでした。
大学時代は塾や家庭教師、学習ボランティアの活動もしていましたが、
出会った子は皆学校にはちゃんと通っていたし、苦手な教科があるといっても、
中3でbe動詞がわからないとか、分数の足し算ができないとか、
そういう子には会ったことがなかったのです。

「オンライン学習?そいつぁ一体どんな可能性があるんだい?」
それくらいしか考えていませんでした。


そんなことを考えながら、しかし「何か自分に新しいことがやってくる…」
そんな予感も一方で感じていた中で、
この謎の人物「eboard代表中村さん」とのSkypeミーティングが行われました。

初めて話した印象は、「落ち着いていて、頭がめちゃくちゃ切れる人」でした。
Skypeだとなぜか標準語なことに若干の違和感も感じましたが 笑)

日本の経済格差、そこから生まれる教育格差。
自分がそれまで知らなかったことを、いろいろと知っている。
しかも、この人はeboardと子ども達の未来を真剣に考えている。
話を聞きながら、この「中村さん」という人物に吸い込まれるような時間が流れました。


「中村孝一」という人物に会ったことのある人の中には、
似たような印象を受けた人があるかもしれません。

子どもの学びに対するまっすぐな思い。
教育格差への強い危機意識。
そして、「どうあっても自分が何かするんだ」という信念。

それらに従って、1000本もの動画をたった一人で作り続けるという偉業を成し遂げた人物。
普通だったら、近寄りがたいオーラを出してると思うんです。
でも、なぜかこの「中村孝一」という人物は、人を引き付ける空気を持っているんです。
たぶんこれは、目の前の相手のことを、それが子どもであれ大人であれ、
自分のことのように向き合ってきたからなんじゃないか。そんな風に感じます。



初めてのSkypeミーティングを終えて、気が付けば、
自分はeboardのスタッフとして何ができるのか、高師との議論が始まっていました。


次のストーリー 中村との出会い(熊谷編)②~中村孝一と対面~
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