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2014年1月13日月曜日

【eboardストーリー】倫太郎を訪ねて

eboardストーリーと題して、クラウドファンディングサイトREADYFORでの
支援募集期間中、eboardとスタッフによるストーリーをお送りしております。

eboardの映像授業制作へ、ご支援のほど宜しくお願いします。

https://readyfor.jp/projects/eboard

前回記事 
私の学習体験②小学~中学時代
http://eboardjp.blogspot.jp/2014/01/eboard_11.html
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「トンネルを抜けると雪国であった。」
新幹線の窓には、小説『雪国』の冒頭を絵に描いたような風景が広がりました。

ブログやREADYFORのプロジェクトページでもご紹介させて頂いている別府倫太郎くん。
http://eboardjp.blogspot.jp/2013/07/blog-post_26.html

彼との出会いは、去年の4月。インターネットを通した出会いでした。
NPOの友人がeboardを倫太郎くんに紹介してくれ、Twitterやメールでやりとりする仲に。














まだまだユーザーやeboardの方向性も定まりきらない中、
彼からの便りは、大きな励ましになっていきました。


倫太郎くんは、小児ネフローゼという病気で入退院をくりかえす日々を送っています。
5歳の時には、原因不明の全身性の円形脱毛症を発症、小学3年生の時に「学校に行かない」という選択をしました。

「不登校」というと、マイナスなイメージを抱く方もいるかもしれません。
実際に私が接してきた不登校の子や親御さんたちの多くは、学校に行かない、学校に行けないということで自分を責め、悩みを抱えてました。


「倫太郎くんは、どうなんだろうか?」
そんな気持ちも抱きながら会った彼の第一印象は、そんな気持ちを払拭してくれました。ニコニコした笑顔に小さな手で、世界一いけてる名刺をくれました。自分が頂いたどんな大企業や、どんなえらい人の名刺より、抜群にいけてます。













最初は少し緊張していたようですが、お宅にお邪魔し、トランプで大富豪をしたり、好きな本の話しをしたり、新潟の話をしたり。はじめて会ったにも関わらず、自分の半分の歳にも関わらず、弟のような、友達のような、そんな気持ちになりました。

※私と倫太郎くんが大好きな『モモ』については、彼が社長を務める別府新聞で書いてくれる予定です。 別府新聞:http://www.beppusinbun.com/



そこで、聞いてみました。

「倫太郎は、学校に行かないってどうやって決めたの?」

普通は不登校の子に対して、自分が絶対にしない質問でした。しかし単純に、倫太郎くんのことをもっと知りたいと思いました。自然と口から出てきたという方が、近かったように思います。


そこから、学校に行ってた時のこと、不登校になるまでを話してくれました。

学校の授業やものごとの進め方が、自分の中でどうしても受け入れられないこと(これは一般的な「受け入れられない」ではなく、食べ物を「飲み込めない」ような感覚に感じました)。
それが大きな心の負担になり、蓄積していったこと。
精神的に混乱をきたしてしまい、死ぬことを考えるような日々が何十日も続いていたこと。
その間なにかを求めるように、様々な人や本に出会うようになったこと。

そして、「学校に行かない」と自分から決めたこと。


なかなか伝わりにくい状態だとは思いますが、普通は小学生~20代くらいの間までに経験するような悩みや、葛藤を半年や1年の間に経験するような感覚でしょうか。言葉では表現できないような辛さを想像し、そして自分の胸が締め付けられるような感覚を覚えました。


私は自分の経験もあり、「不登校」ということをまったく否定していません。
しかし、どこかに「学校に行けるなら、行った方がいい」という考えがあったと思います

それが大きく変わりました。
彼の話をきいて思ったのは、「学校に行く」という選択と同じくらい
「学校に行けない、行かない」という選択が尊重されなくてはいけないということです。

倫太郎の力になりたい。不登校の子たちに、できるだけの学びの機会をつくりたい。
改めて、自分の思いを確認することができました。本当にありがとう。

















次のストーリー 私の学習体験③高校時代
http://eboardjp.blogspot.com/2014/01/eboard_16.html

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