eboardストーリーと題して、クラウドファンディングサイトREADYFORでの
支援募集期間中、eboardとスタッフによるストーリーをお送りしております。
eboardの映像授業制作へ、ご支援のほど宜しくお願いします。
https://readyfor.jp/projects/eboard
前回記事 学習塾での経験③ワルガキッズ編
http://eboardjp.blogspot.jp/2014/01/eboard_5.html
----------
「自分の頑張り」に、生徒の学力が依存する状況。
他の講師が受け持つ子はどうなのか。塾に来ていないような子はどうなのか。
そうした疑問を持ちながら、私が始めたのは、地域の学習ボランティアへの参加。
近くの公民館で週に1回行われているものでした。
PTAの方々が運営を行い、学習の指導には、近隣の大学生や退職された先生方があたります。
たまたま初回に伺ったのが、地域の中学校の定期テスト前。
20人くらいの中学生が来ていたでしょうか。指導に当たったのは、私も含めて3人程度。
その人数比で個別に見るとなると、必死で巡回することになります。
あっという間に時間は過ぎていきました。
しかし、そこでの現状も、私の疑問・違和感を解決するものではありませんでした。
指導の時間が終わり、振り返ってみると、教えていたのは「テストでいかに点をとるか」。
アルファベットのdとbの区別がつかない子、定規で直線を引けない子、
学力面では、塾よりさらにひどく、さらに一人の子にかけられる時間は限られていました。
しかし、「それでも改善につながるなら」と、翌週テスト明けに行ってみると
参加者は2、3人。指導に当たる人も、変わっているような状況で、
これでは、塾に行けないような子、また塾だけでは不十分な子に、
応えられるものではないのは、明らかでした。
生徒一人の問題や、地域の問題、単なる経済的な問題ではなく、
「教育格差」という「社会問題」として、
自分が感じていた違和感、疑問をとらえた始めての瞬間でした。
しかし、そのあまりにも大きな問題に対して、どうすればいいのか。
分かるはずもありません。大学も忙しくなり、就職活動も始まったこともあり、
自分のいる場所で、できることをやるしかありませんでした。
次のストーリー 私の学習体験①小学校時代 前編
http://eboardjp.blogspot.com/2014/01/eboard_7.html
--------------------
eboardの映像授業制作へ、ご支援のほど宜しくお願いします。