イボログ | 無料学習サイトeboardの活動ブログ

小中高生のための無料学習サイトeboardの活動ブログ

2014年1月30日木曜日

【eboardストーリー】社会課題のシリコンバレー

eboardストーリーと題して、クラウドファンディングサイトREADYFORでの
支援募集期間中、eboardとスタッフによるストーリーをお送りしております。

eboardの映像授業制作へ、ご支援のほど宜しくお願いします。
https://readyfor.jp/projects/eboard

初回記事 学習塾での経験①西宮ギャル 前編
http://eboardjp.blogspot.jp/2014/01/eboard.html


前回記事 新シリーズ!!未来への遺産
http://eboardjp.blogspot.jp/2014/01/eboard_29.html
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何回にもおよぶ教育委員会の方との、スカイプやメールでのやりとり。
そこで、分かってきたことは、阪神タイガースのおひざ元で育ってきた自分にとって
想像できないようなことでした。

大阪市ほどの面積に、6,000人程度の人口(ちなみに大阪市は、260万人)。
高齢化率は40%オーバー。電車は通っておらず、バスのみが交通手段。

町内唯一の公立高校は、将来廃校の危機にある中、
4つの中学校にも、統廃合の話が持ち上がっているということ。
そして、公営塾の学習支援の対象となる中3生は、少ない学校では1学年数人。


もちろん日本に「複式」という仕組みがあることは、知っていました。
それほど、子どもが少ない地域があると。
しかし、それはテレビの中の世界であって、実際に見聞きするものではありませんでした。
しかも、そこの学習面での課題を、eboardを使って解決する。。


「ここは、社会課題の最先端地域ですよ。」

担当者の方は、そう語りました。
今後あらゆる先進国で人口減少が進み、高齢化や過疎化が深刻化する中、
教育、医療、福祉、そして財政悪化、そんな全ての問題を背負い込んだ地域だったのです。

「まずはデジタル環境が整っている都市部で、事例をつくれないだろうか?」
そんなことを考えていた私は、タイガーアッパーカットをくらった気分でした。


しかし、話をきけば聞くほど、これほどeboardがマッチする場所はないと思いました。
高校受験による選抜もなければ、学習塾もない。
町内高校に進学する生徒の中には、将来国公立を受験する子もいれば
小数や分数の計算ができないまま進学する子もいる。

結果、大学進学を希望する子は、高校の段階で町を出ていってしまう。
そして、一度町を出た子は、なかなか帰ってこない。

これが、過疎か。これが、日本か。
自分の想像しえなかった、日本の未来を垣間見た思いがしました。
これは、どげんかせんといかん。


夏休みのトライアルの実施も大枠で決まり、最終的な決定を頂くため
最初のお問い合わせから1カ月、その町を訪問しました。

新幹線の駅から降り、高速バスで揺られること1時間半。
そして、そこに降り立った瞬間、感じました。


「あかん。とんでもねぇとこさ、来ちまった・・・」


(つづく)

次のストーリー カルチャーショック
http://eboardjp.blogspot.jp/2014/02/eboard.html


eboard応援企画!と題して、下記の日程でイベントを行います。
ぜひぜひ、ご参画ください!

・2/7(金) 22:00~ @オンラインルーム(WizIQ)
 「オンライン応援イベント」
 eboardの動画制作、ビジョン全て話します!
  https://39auto.biz/kumaneko/touroku/thread48.htm

・2/8(土) 17:20~ @大阪 CANVAS谷町
 「eboard応援企画 ~最新事例から 新しい教育を考えよう」
 反転授業や学びあい、キャリア教育の第一線で活躍する実践者が登壇!
 https://www.facebook.com/events/1460688044151004/

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eboardの映像授業制作へ、ご支援のほど宜しくお願いします。
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2014年1月29日水曜日

【eboardストーリー】新シリーズ!!未来への遺産

eboardストーリーと題して、クラウドファンディングサイトREADYFORでの
支援募集期間中、eboardとスタッフによるストーリーをお送りしております。

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初回記事 学習塾での経験①西宮ギャル 前編
http://eboardjp.blogspot.jp/2014/01/eboard.html


前回記事 中村との出会い(村山編)
http://eboardjp.blogspot.jp/2014/01/eboard_28.html
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メンバーからのストーリーは、一旦ここで小休止。
それは、4月の半ばのことでした。
1件の問い合わせが、サイトに舞い込みます。


「御社のサイトを拝見させて頂きました。

学校や市町村単位での導入の実績の有無をお伺いさせて頂きたく、
ご連絡させていただきました。

また現在、町内で行う学習支援において、
オンラインでの学習ツールの導入につい検討しており、
ご相談したいことがあります。」


え!?まさか…
ある教育委員会からの問い合わせでした。


eboardは動画をつくり始めた当初から、「公教育で使ってもらえること」を
一つの目標にしてきました。動画の画面に顔がでないのも、
受験に特化したものではなく、日常学習に即したものであるのも、
この目標のための1つの基準です。


しかし、自分たちの中では、それは遠い将来の話だと思っていました。
まずは、NPOや民間、そこで実績を積んでから、公教育だと。

周囲もそう思っていたようです。
「公教育に入るなんて、無理だ」、「もうけにならないし、何になる」
中には、「これがあれば、学校の先生なんていらないよね」とも。

たわけめ。子ども達と直接かかわり、学校に行けば
その現場での学びをよりよくしていくことこそが、
たとえもっとも険しい道だったとしても、最も近道であることは明らか。

学校で使って頂くということは、自分たちにとって最初の大きな目標でした。
それが、問い合わせとしてやってきた。。


私はすぐさま、その耳にしたことのない町の名前を調べました。
しかし、Wikipediaに示されたその町は、全く予想だにしない場所にあったのです。

次のストーリー 社会課題のシリコンバレー

(つづく)


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ぜひぜひ、ご参画ください!

・2/7(金) 22:00~ @オンラインルーム(WizIQ)
 「オンライン応援イベント」
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・2/8(土) 17:20~ @大阪 CANVAS谷町
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2014年1月28日火曜日

【eboardストーリー】中村との出会い(村山編)

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初回記事 学習塾での経験①西宮ギャル 前編
http://eboardjp.blogspot.jp/2014/01/eboard.html


前回記事 中村との出会い(熊谷編)②~中村孝一と対面~
http://eboardjp.blogspot.jp/2014/01/eboard_27.html
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はじまりは、facebookのメッセージ。
「突然のメッセージ失礼します。私、eboard代表の中村と申します。…」
彼からの連絡によれば、来週近くに行く予定があるから、会いに来いとのこと。
こちらの都合は無視 笑

それが中村さんとのファーストコンタクト。


大学の研究員として、不登校対応における教育ICTの活用を研究していた私は、
あるメルマガにeboardが紹介されていることをきっかけに、その存在を知った。

ものは試しと子どもたちに紹介したところ、まさかの大ヒット。
あれだけ勉強すること、教わることに抵抗感を持っていた彼らが、夢中で問題を解いている。
同時に、動画だけでは理解仕切れなかった部分を質問してくる。
新しいアプローチの可能性に、「これだ!」と直感した。

学校という枠からはみ出た彼らだが、学ぶことを拒否した訳ではなかったのだ。
eboardの学習マップを駆使し、自分が知りたい情報、学びたい内容を見つけ、
自由に学習するその表情を見た時、学ぶことの素晴らしさ、教育の本質を垣間見た。

それからというもの、私はeboardの動画が更新される度、
自身のfaebookでシェアし、子どもたちに知らせていた。
そんな折、サイトを作った張本人からまさかの冒頭メッセージが届いたのである。

「全ての人が、学びたい時に学びたいことを学べる、そんな理想を形にしたい。
 誰もやらないなら自分たちがやる」
中村さんは語った。

(つづく)


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・2/7(金) 22:00~ @オンラインルーム(WizIQ)
 「オンライン応援イベント」
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・2/8(土) 17:20~ @大阪 CANVAS谷町
 「eboard応援企画 ~最新事例から 新しい教育を考えよう」
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次のストーリー 新シリーズ!!未来への遺産
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2014年1月27日月曜日

【eboardストーリー】中村との出会い(熊谷編)②~中村孝一と対面~

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初回記事 学習塾での経験①西宮ギャル 前編
http://eboardjp.blogspot.jp/2014/01/eboard.html


前回記事 中村との出会い(熊谷編)①~中村孝一という人物~
http://eboardjp.blogspot.jp/2014/01/eboard_26.html
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正直なところ、eboardの可能性がまだわかっていませんでした。
といっても、eboardに対して懐疑的だったのではありません。
オンライン教材が使われている現場を想像できなかったからなんです。

それまで自分が関わってきた教育活動は、どれも Face-to-Face のものでした。
それらの経験が、自分の中に「教育は顔が見える形で行われるべきだ」という
思い込みを作っていたようです。
当時の自分は、まだeboardと人とのつながりが見えていなかったのだと思います。


ところが、まだ声しか知らない人物「中村さん」とSkypeや作業を重ねていくうちに、
だんだんと、eboardのまわりに人の顔が見えてきたんです。
TEDやカーン・アカデミーの動画を何本も翻訳してくれるボランティアの方々。
eboardを現場で使ってくれている人たちからの声援。

中でも心に響いたのは、ユーザーの皆さんやそのご家族の方から届くストーリーでした。
(その中の1人、別府倫太郎くんを中村が訪ねた話もぜひご一読ください!)

こうして、eboardはまさに生きた教育なんだということが、自分にもわかるようになり、
それに関われることへの喜びや、役に立ちたいという思いも強くなっていきました。



ここまで、eboardと出会ってから約3か月。
その頃にはもうすっかり意識しなくなっていましたが、
アメリカに留学中だった私はまだ「eboard代表 中村さん」と会ったことがありませんでした。
けれど、ついにその日もやってきます。

2013531日。
中村と初めて対面したのは、私が留学から帰国したその日でした。
飛行機の到着が夜10時半。中村は次の日に関西へ帰る予定でした。
その夜に居酒屋で会おうというのだから、お互い物好きだなぁと思っていました(笑)

初対面の夜でしたが、そういう感覚は全くありませんでした。
島根の中山間地域で始まる学習支援、コンテンツの拡充、NPO法人化。
次から次へとeboardのこれからについて、熱を込めて話してくれる。
そうかと思うと、「おばあちゃんの梅酒」を名前がいいと選ぶ茶目っ気。

目の前にいたのは、人をひきつける魅力を持ったあの「中村さん」そのものでした。
そんなこんなで夜も更け、帰りは私の両親も加わって仲良く車で帰路につき、
この日から熊谷家のパソコンでもeboardの動画が流れ始めました。


今やたくさんのサポーターの皆さんに支えていただいているeboard
やはり中村孝一という人物なしには語れません。

中村自身のストーリーはこちら
初回記事 学習塾での経験①西宮ギャル 前編
http://eboardjp.blogspot.jp/2014/01/eboard.html

2月8日に大阪でイベントが予定されていますので、
お時間ある方はぜひ足をお運びください!


次のストーリー 中村との出会い(村山編)
http://eboardjp.blogspot.jp/2014/01/eboard_28.html

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2014年1月26日日曜日

【eboardストーリー】中村との出会い(熊谷編)①~中村孝一という人物~

eboardストーリーと題して、クラウドファンディングサイトREADYFORでの
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初回記事 学習塾での経験①西宮ギャル 前編
http://eboardjp.blogspot.jp/2014/01/eboard.html


前回記事 中村との出会い(髙師編)② ~eboardの感動~
http://eboardjp.blogspot.jp/2014/01/eboardeboard.html
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eboard
と出会ったのは、2013年の始め。

アメリカ留学中だった私は、学生時代の友人、高師から突然メッセージを受け取りました。

「カーン・アカデミーって知ってる?」

その頃、自分の周りでTEDはちょっとしたブームでした。18分間に秘められた感動。
かっこいい。サルマン・カーンのあの独特な口調の動画も観たことがありました。

「カーン・アカデミーの日本版を作ってる人がいるんだけど、その人のために翻訳しない?」

それがeboardの翻訳だったんです。今でこそ、eboardは中山間地域に活動を展開して、
メディアでもそれが取り上げられてますが、当時eboardはまだ現場展開の話もなく、
いちオンライン教育サービスでした。


当時、eboard なるものの存在は聞いたことがなかった私は、
その正体もわからぬまま「高師の誘いである」「翻訳ができる」のたった二つの基準だけで、
YES! と即答しました。その後間もなく、「eboard代表中村さん」との
Skypeのミーティングをする機会がやってきます。

正直なことを書くと、私は始め、eboardの可能性がよく分かっていませんでした。
大学時代は塾や家庭教師、学習ボランティアの活動もしていましたが、
出会った子は皆学校にはちゃんと通っていたし、苦手な教科があるといっても、
中3でbe動詞がわからないとか、分数の足し算ができないとか、
そういう子には会ったことがなかったのです。

「オンライン学習?そいつぁ一体どんな可能性があるんだい?」
それくらいしか考えていませんでした。


そんなことを考えながら、しかし「何か自分に新しいことがやってくる…」
そんな予感も一方で感じていた中で、
この謎の人物「eboard代表中村さん」とのSkypeミーティングが行われました。

初めて話した印象は、「落ち着いていて、頭がめちゃくちゃ切れる人」でした。
Skypeだとなぜか標準語なことに若干の違和感も感じましたが 笑)

日本の経済格差、そこから生まれる教育格差。
自分がそれまで知らなかったことを、いろいろと知っている。
しかも、この人はeboardと子ども達の未来を真剣に考えている。
話を聞きながら、この「中村さん」という人物に吸い込まれるような時間が流れました。


「中村孝一」という人物に会ったことのある人の中には、
似たような印象を受けた人があるかもしれません。

子どもの学びに対するまっすぐな思い。
教育格差への強い危機意識。
そして、「どうあっても自分が何かするんだ」という信念。

それらに従って、1000本もの動画をたった一人で作り続けるという偉業を成し遂げた人物。
普通だったら、近寄りがたいオーラを出してると思うんです。
でも、なぜかこの「中村孝一」という人物は、人を引き付ける空気を持っているんです。
たぶんこれは、目の前の相手のことを、それが子どもであれ大人であれ、
自分のことのように向き合ってきたからなんじゃないか。そんな風に感じます。



初めてのSkypeミーティングを終えて、気が付けば、
自分はeboardのスタッフとして何ができるのか、高師との議論が始まっていました。


次のストーリー 中村との出会い(熊谷編)②~中村孝一と対面~
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2014年1月25日土曜日

【eboardストーリー】中村との出会い(髙師編)② ~eboardの感動~

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初回記事 学習塾での経験①西宮ギャル 前編
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前回記事 中村との出会い(髙師編)① ~カーンアカデミーの衝撃~
http://eboardjp.blogspot.jp/2014/01/eboard_24.html
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はじめてeboardを見たときに、変な話ですが、涙を流したのを覚えています。
恥ずかしいですね。はい。

ただ、それくらい感動しました。
自分がやりたくてもできないことを、ここまで形にしている人がいるんだ!
しかも関西弁だしおもしろい!

当時すでに800本程動画があった気がします。
すぐにどんな人が作っているのか興味を持ち、
会ってみたい。なんでもいいから手伝いと思いました。


最初はただの1ファンだったかもしれません。
ファンモンのDJケミカルみたいなもんです。

ちょうどそのころ、代表の中村さんがTwitterで翻訳者を募集しているのを発見しました。
eboardでは、カーンアカデミーやTedEdなどの海外の学習コンテンツを日本語に翻訳し、
サイトに載せているですが、当時は中村さんとインターンの稲田君の二人で
翻訳している状況であったため、ボランティアを募集していました。

すぐさま中村さんに連絡を取りました。
「翻訳します!」と言いたかったところですが、
そうです。自分は英語ができません。

ただ、翻訳と聞いて、アメリカの大学院に留学していた熊谷のことがすぐに頭に過りました。
(彼も後にスタッフとして加わるのですが。。。)

友人にこんなやつがいるんで、彼ならやってくれますよ。と。

熊谷には特に何も話していませんでしたが、
手伝ってくれる確信があったので、相談も不要でした。

連絡をとってから数日後に、
たまたま中村さんが東京に来る予定があったので、
今勤めている会社の近くでランチをした時に初めて会いました。



動画の声の人に会えるということで、
自分としてはちょっと有名人に会える気分だったのを覚えています。
オタクっぽい人がくるのかなと思ったら、思ったより普通の人だったいうのが当時の印象です。
今の印象ですか?変態ですね。いい意味で。

そんなこんなで話が進み、
Facebook上の翻訳グループの管理(今は手が回ってないですね。すみません。。)や
助成金周りの実務、NPO法人化の準備等、手が回ってないところを手伝うようになりました。

当初は、翻訳もできないし、授業も作れない、コードも書けない。。。
自分にできることはあるのだろうか?
と思っていましたが、
なんであれ、日本の教育格差の解消に取り組む力に少しでもなれていることは、


光栄なことですし、責任のあることだと感じています。

次のストーリー 中村との出会い(熊谷編)①~中村孝一という人物~
http://eboardjp.blogspot.jp/2014/01/eboard_26.html

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2014年1月24日金曜日

【eboardストーリー】中村との出会い(髙師編)① ~カーンアカデミーの衝撃~

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前回記事 最初の動画
http://eboardjp.blogspot.jp/2014/01/eboard_23.html
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eboardを知ったきっかけは、カーンアカデミーでした。
ご存知かもしれませんが、カーンアカデミーとは、
2006年にサルマン・カーンによって設立された非営利の教育Webサイト。
現在は3000本以上の教育ビデオが登録されており、
初等教育から大学レベルの講義まで、内容は多岐に渡っている。」
Wikipediaより)

自分もサルマン・カーンのTedトークをみて衝撃を受けた一人でした。
彼のプレゼンを見た人は誰もが、教育の新しい形を想像したと思います。



プレゼンの中で話されていた反転授業というスタイルは、
これまでの授業では、落ちこぼれだと見なされていた子供達を
できる子達と同等の水準に引き上げる可能性を見せてくれました。


しかし、当時の自分は子供達への可能性以上に、
教師に対する可能性を感じていました。

大学時代の4年間で子ども会を運営していたこともあり、
周りには教師になる仲間が多かったのです。
教師はうつ病になる人が多い。もちろん自分の周りにもいました。

教師にはなりたくないとつくづく思いました。
もちろん否定しているわけではなく、
むしろ滅茶苦茶尊敬しています。

なぜ教師を尊敬するのかという話は、長くなるのでここでは書きませんが、
それだけに今の教師の置かれた状況は悲しくもありました。

だから、反転授業が公教育にうまくはまれば
授業準備に掛ける時間が大幅に減って、その分教師も楽になるんじゃないか?
単純ですが、そんな風に思いました。

(恥ずかしながら、当時の自分は学力格差というものに関しての
認識はかなり薄かったです。)

カーンのTedトークをみて、その可能性にワクワクしたものの、
何か行動に移すような、情熱もスキルもなく、しばらく月日が流れました。



そんなある日、ふと、またカーン氏のTedトークをみたくなり、
ビルゲイツが「すごいねー」なんて言っているのをみて
これは日本でも誰かがやらなくちゃいけないことだと再認識しました。

子ども会で子どもと関わっていたとはいえ、
キャンプに連れていったり、一緒に遊んだり、叱ったりで
勉強を教えるなんて経験は皆無だった自分に
カーンのような授業を展開する術はありませんでした。



そんな中、偶然にも、
まさに日本版カーンアカデミーであった、eboardを発見しました。
そこには、自分の予想をはるかに超える形で授業が展開されていて、
とにかくおもしろかったのです。

次のストーリー 中村との出会い(髙師編)② ~eboardの感動~
http://eboardjp.blogspot.jp/2014/01/eboardeboard.html

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2014年1月23日木曜日

【eboardストーリー】愛をとりもどせ

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前回記事 折れました
http://eboardjp.blogspot.jp/2014/01/eboard_22.html
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もう、やめてしまおう。
そう思うことが、何度かありました。
しかし、そう思っても、やめることがなかなかできなかった。

教育に関わる他の選択肢を考えてみても、自分にとって
eboardとそれがつくる世界より、魅力的なものは考えられませんでした。


どうやら中村孝一という人間は、
他にやることがないようなんです(笑)。


「将来どうしていきたいの?」
「外国でサービスやらないの?」
「もっと発展的な力も、これからは必要だよね?」

よく聞かれます。よく分かりません。
今やりたいのが、これなんです。実現したい世界がある。


開き直りました。これは、やめれないなと。
資金繰り?ビジネスモデル?スタートアップ、NPO?

JUST DO IT !!

自分しかまだ見れない世界があるのなら、他の人に見せてやろう。
むしろ、他の人が容易に想像できることなぞ、価値はない。
価値を出しきり、動き続けて、それでダメならそれまでだ。


つくりました、動画をたくさん。
1から勉強しました、プログラミング。
書きました、きたないコードを。

サイトをリニューアル、イベントに声をかけて頂いたり、
ブログ等にも書いて頂くことが、多くなりました。
スクリーンショット 2012 10 16 8 15 52
↑当時のeboardサイトトップページ
 学習マップや、問題の機能はまだありませんでした。

この不遇の時代を乗り越えられたのは、周囲の理解や
メンバーの出入りも多い中、尽力してくれた稲田君によるところが大きいです。


そして現在、、資金や体制面での課題が解決したわけでは、ありません。
しかし、より多くの仲間たち、子ども達や親御さんからの応援と
頼りない自分をサポートしてくれる先輩方がいます。

何より、自分が描いていた世界が、より現実味を帯びて描けるようになりました。
それを信じてくれる人が、生まれました。

次回からは、そんな共に事業に取り組むメンバーから、
紹介記事をお送りします。

ちなみに、今回のタイトルは内容と一切関係がありません。

次のストーリー 中村との出会い(髙師編) ~カーンアカデミーの衝撃~
http://eboardjp.blogspot.com/2014/01/eboard_24.html

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2014年1月22日水曜日

【eboardストーリー】折れました

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前回記事 中村との出会い(稲田編)
http://eboardjp.blogspot.jp/2014/01/eboard_20.html
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動画をサービスの中心にしていこうと、正式に動画の制作を開始。
しかし、試行錯誤の苦しい時期が続きます。

つくってもつくっても、たいして見てもらえない。
きちんとしたサイトが必要なのか。開発をやってくれる人はいないか。

一人で部屋にこもって、ひたすらしゃべり続ける日もあれば、
何の形にもなってない、サービスの説明をくりかえす日々。


ネットで学習サービスって、どれだけ金かかると思ってるの?

お金どうやって回すの?ビジネスモデルは?

現場のこと、分かってるんですか?


自分の力不足でしょう。今は広がりつつある
カーンアカデミーも、反転授業も、誰も知らないような状況です。

自分が思い描いてるものを、伝えられなかった。
というよりも、自分自信でも分からなくなっていった。


折れました


今でも忘れられません。

コンサルでNPOを支援されている方に、東京まで相談に行き、
ありえないくらい優しくアドバイスをもらいました。その優しさが、ひびきました。

雨の降る夜。宿もなかったので、ネットカフェに入りました。


もう、やめてしまおうか


そう、思いました。しかし、これまでやってきたことは…
一晩中、葛藤し続けました。

今思うと全く情けない。周りが見えていなかったのだと思います。
その夜、考えるのから逃げるように、『北斗の拳』を一気読みしました。
愛をとりもどせ。

次のストーリー 愛をとりもどせ
http://eboardjp.blogspot.com/2014/01/eboard_23.html

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2014年1月20日月曜日

【eboardストーリー】中村との出会い(稲田編)

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前回記事 最初の動画
http://eboardjp.blogspot.jp/2014/01/eboard_19.html
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こんにちは!eboardスタッフの稲田です。
今回は代表中村と私の出会いの話を書こうと思います。


代表の中村に出会ったのは、大学1年の春のことでした。
大学に入学してから1ヶ月ほどたち、新しい環境にもだんだん慣れてきたその頃、
日々の生活に物足りなさを感じていました。

どこかのサークルや団体にでも入ろうかなと考えていたそんなときに、
高校時代の先輩から一通のメールが届きました。


「稲田って教育に関心あったよな?
 今度の土曜にかくかくしかじかなことをする教育系団体の説明があるんやけど、
 来えへん?」


そのメールを見たときの正直な思いは、
「う~~ん、そこまで興味わかへんなあ。休みの日はぐっすり寝たいし(;´ρ`)」


しかし、先輩のお誘いをむげに断るわけにはいきません!
しぶしぶよろこんで説明を聞きに行くと返信しました。


約束の土曜日、人の多い梅田は少し暑かったと覚えています。
そんな日に中村と出会いました。

会社を辞めた彼は、「アクティブなニート」と冗談めいた自己紹介をしました。
発する言葉から受けた印象は、頭が切れる人でした。

頭が切れて、少しブラックなジョークを好む「アクティブなニート」。
あまり交友関係が広くない私が、今まで会ったことのないタイプで、
つかみどころのない人でした。
しかし、どこか魅力を感じるおもしろい人でした。


そんな中村からeboardの説明を受けました。
当時のeboardはまだ構想段階。
サイトが存在していないので、もちろんユーザーの声もなく、それゆえその構想も
まだまだ荒削りなものでした。
今のeboardと比べたら、心がひかれる部分が少なかったかもしれません。
教育を変えるという期待感も薄かったかもしれません。
実際、先輩からメールで誘われたときにもそこまで興味がわかなかったし、
説明を受けてもeboardが教育を変えるという具体的なイメージがあまりできませんでした。


しかし、目の前の人には興味がわきました。
この人が真剣に語る教育への思い。
そして、この人が会社を辞めてまで始めたeboard。
それがどのようなものになるのか、見たいと思いeboardに参加しました。



eboardに参加してから、様々なものを見、聞き、感じ、体験しました。
当初あまり強くなかった教育問題への意識の変化。
ユーザーにわかりやすい教材を作成することの難しさ。

eboardに関わって得られたものが今の自分の財産になっていると感じます。
そのあたりの話は次の機会にでもできれば。


次回からは、また書き手が中村に戻ります。
動画学習に可能性を感じた中村が次にとった行動はなんなのか。
ご期待ください(僕も期待してます!)。

次のストーリー 折れました
http://eboardjp.blogspot.com/2014/01/eboard_22.html

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2014年1月19日日曜日

【eboardストーリー】最初の動画

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初回記事 学習塾での経験①西宮ギャル 前編
http://eboardjp.blogspot.jp/2014/01/eboard.html

前回記事 
はじまりはバングラデシュ…
http://eboardjp.blogspot.jp/2014/01/eboard_5490.html
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バングラデシュからの帰国後、外資系のコンサルティング会社に就職。
しかし、自分が学生時代かかえていた思いは消えず。
激務の毎日でしたが、週末を中心に教育課題についての勉強会などを行ってきました。

そんな時、カーン・アカデミーに出会います。
カーン・アカデミーは、2006年にアメリカのサルマン・カーン氏が始めた学習サイトです。
Googleやビル・ゲイツ財団から財政支援を受けており、世界中の子ども達が学んでいます。

これまでに彼が制作した動画は、なんと4,000本!頭のネジが外れているのです。
彼のTEDでのスピーチを見たことがある方も、多いのではないでしょうか。



「カーン・アカデミーを見て、日本版を作ろうとしたのですか?」と、よく質問頂きます。
ただ、はじめてカーン・アカデミーを見た時の感想は、、、


「誰がこれで勉強するんだよー」


でした。
当時のカーン・アカデミーは今のような形ではなく、教科ごとに動画の一覧が
並んでいるだけでした。残念ながら、それだけでは、自分が見てきたような日本の子ども達に届かないのは、目に見えていました。


しかし、、動画は確かにおもしろい。


動画学習の可能性を感じつつも、日本の子ども達にあった形を模索する期間が続きました。
テキストを作成し、子ども達の反応を見たり、いろいろなタイプの動画も作成しました。
※テキストも新しい形で、eboardサイト上で順次公開していく予定です。


この記事を書くに当たって、古い動画をさがしてみると、、ありました!初期の動画が
一番古い動画ではないですが(最初は学習塾や予備校でよくある板書形式でした)、

今の動画と比べると、あまりに拙い。パワーポイントのアニメーションを使っていました。
現在の中学校英語・数学の動画の数百本は、全て作り直したものなんです。



次回は、私からではなく、現在のメンバーでも最も初期から携わっている稲田から、
ストーリーをお送りできればと思います。

次のストーリー 中村との出会い(稲田編)
http://eboardjp.blogspot.com/2014/01/eboard_20.html

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2014年1月16日木曜日

【eboardストーリー】はじまりはバングラデシュ…

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初回記事 学習塾での経験①西宮ギャル 前編
http://eboardjp.blogspot.jp/2014/01/eboard.html

前回記事 
私の学習体験③高校時代
http://eboardjp.blogspot.jp/2014/01/eboard_16.html
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「バングラデシュ」と言われて、それがどこにあるか分かりますか?
インドの東にある、小さな国です。
就職活動も終わった大学4年の夏、私は単身バングラデシュに飛び立ちました。




痛々しい学習体験を経て、私が進んだのは、大阪外国語大学。
当初は法学部を目指していましたが、法律は自分に向かないと判断。
「世界の問題について知りたい」という安易な考えで、国際関係を学ぶことにしました。

しかし、入って1年目。
教授から語られる世界には、何の魅力も感じませんでした。
国家、国連、企業、政府、財団…
どれも「世界の問題」について、何かしらの解を提供する枠組みには思えませんでした。


そんな時、一冊の本に出会います。

マイクロファイナンスという手法で、バングラデシュの貧困にとりくむ、
グラミン銀行のストーリー。


「これだ!」


非営利組織でありながら、ビジネスの手法で問題解決を図るソーシャルビジネス。
教科書には載っていない、問題解決のための解を見出した気がしました。

そして、奇しくも翌月に、グラミン銀行の創設者ムハンマド・ユヌス氏が初来日。
新聞で講演会の記事を見かけた私は、早速申込み、夜行バスで東京へと向かいました。

そして、その数か月後。
私は兵庫の地を離れ、バングラデシュの首都ダッカにいました。
講演に感銘を受け、ソーシャルビジネスの現場を生で見たいと、
グラミン銀行でのインターンシップに応募したのです。



そこでは、本当にたくさんのことを学びました。
途上国の現状、子どもたちの教育環境、マイクロファイナンスの仕組み。
しかし、何より印象的だったのは、子どもたちの「まなざし」でした。


圧倒的に日本より貧しい国にも関わらず、子どもたちの眼はいきいきとしていました。
今は貧しくとも、将来に不安があっても、これから成長していこうとする国の中で
子ども達の眼には、日本には失われてしまったものが映っていたのかもしれません。

しかし、大人たちは口をそろえて言います。
「ジャパン、すごい。かっこいい。」
海外に行って日本の素晴らしさに気づくとは、よくある経験かもしれませんが、
私が気づいたのは、経済大国日本の「貧しさ」でした。



ちょうど同じころ、東京からバングラデシュに向かった大学生たちがいました。
税所篤快、三輪開人。2人は同じく、グラミン銀行のインターンに参加。
しかし、育った環境、受け止めてきた学びが違えば、感じることは違うもの。
彼らは、バングラデシュの教育に課題を感じ、1つのプロジェクトをスタートさせます。

e-education

日本の東進ハイスクールで受験を乗り越えてきた彼らは、その手法を応用。
バングラデシュ国内の有名講師の授業を録画し、それを貧しい高校生たちに提供。
そこから、バングラデシュ最難関のダッカ大学への合格者を輩出しました



同じ地を踏み、同じ景色を見てきた私たち。
日本と海外の違いはあれど、目指すものは同じ。

子ども達に、よりよい学びを届けたい。

バングラデシュでは出会うことのなかった私たちが、
1/18(土)、映像授業・EdTechで教育革命を起こすべく、同じ舞台に立ちます。
https://www.facebook.com/events/1385269045026961


はじまりは、バングラデシュ…
学んだことは、「世界は変えられる」ということ。

次のストーリー 最初の動画
http://eboardjp.blogspot.com/2014/01/eboard_19.html

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【eboardストーリー】私の学習体験③高校時代

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初回記事 学習塾での経験①西宮ギャル 前編
http://eboardjp.blogspot.jp/2014/01/eboard.html

前回記事 倫太郎を訪ねて
http://eboardjp.blogspot.jp/2014/01/eboard-readyfor-eboard-eboard.html
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話は私の学生時代にもどります。時は世紀末、ゆとり時代
ほめられることに飽き、休みがちになったガリ勉メガネゲーム小僧に
心のゆとりはありませんでした。心を通るすきま風、小僧は中二病をこじらせていました。


あまり頭がいいとは言えない姉妹にはさまれた3人兄妹の真ん中。
進路については、経済的にも裕福ではなかったこともあり、
独学で国公立大学に行く選択しかありませんでした。
(少なくともその選択しか、見えていませんでした)

遠距離通学、クラブ活動、学校も進学校ではなかったので、
自然と授業のほとんどは、受験のための内職と化していきます。


そんな私の高校時代の必携アイテムがコチラ!

「指サック」




では、ありません。

「耳せん」です。



高校の先生方、すいません。私は、授業中「耳せん」をしていました。
時には、制服にイヤホンを通して、片耳でエミネムを聴きながら内職していました。


しかし、こんな痛々しい学習体験も、
小学校の美談と同じく、今のeboardにつながってきているところがあるように思います。

よくも悪くも、「勉強は自分でするものだ」という考えが染みつきました
大学ではより顕著でしたが、専攻とは関係のない英語や金融、生物学や歴史、物理など
自分の興味のあることは、自分で勉強しました。

どこかの回で、「大人になってからの教育観は、自分が受けてきた教育に影響される」と
書いたと思うのですが、自分で学習を積み重ねてきた私には、
「自分が受けてきた教育」というものが、他の人より少ない気がします
(その分、本読み体験のように、「感化」されるところが多かったようです。)

よくも悪くもあるとは思うのですが、自分の「受けてきた」経験ではなく
大学時代からの自分の「学んできた」経験、「教えてきた」経験が
今の動画づくりに、少なからず影響しているのではないかと思います


しかし、
今思えば、高校生活もっとエンジョイしていものを。おれの青春を返せ、指サック

次のストーリー はじまりはバングラデシュ
http://eboardjp.blogspot.com/2014/01/eboard_5490.html

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2014年1月13日月曜日

【eboardストーリー】倫太郎を訪ねて

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前回記事 
私の学習体験②小学~中学時代
http://eboardjp.blogspot.jp/2014/01/eboard_11.html
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「トンネルを抜けると雪国であった。」
新幹線の窓には、小説『雪国』の冒頭を絵に描いたような風景が広がりました。

ブログやREADYFORのプロジェクトページでもご紹介させて頂いている別府倫太郎くん。
http://eboardjp.blogspot.jp/2013/07/blog-post_26.html

彼との出会いは、去年の4月。インターネットを通した出会いでした。
NPOの友人がeboardを倫太郎くんに紹介してくれ、Twitterやメールでやりとりする仲に。














まだまだユーザーやeboardの方向性も定まりきらない中、
彼からの便りは、大きな励ましになっていきました。


倫太郎くんは、小児ネフローゼという病気で入退院をくりかえす日々を送っています。
5歳の時には、原因不明の全身性の円形脱毛症を発症、小学3年生の時に「学校に行かない」という選択をしました。

「不登校」というと、マイナスなイメージを抱く方もいるかもしれません。
実際に私が接してきた不登校の子や親御さんたちの多くは、学校に行かない、学校に行けないということで自分を責め、悩みを抱えてました。


「倫太郎くんは、どうなんだろうか?」
そんな気持ちも抱きながら会った彼の第一印象は、そんな気持ちを払拭してくれました。ニコニコした笑顔に小さな手で、世界一いけてる名刺をくれました。自分が頂いたどんな大企業や、どんなえらい人の名刺より、抜群にいけてます。













最初は少し緊張していたようですが、お宅にお邪魔し、トランプで大富豪をしたり、好きな本の話しをしたり、新潟の話をしたり。はじめて会ったにも関わらず、自分の半分の歳にも関わらず、弟のような、友達のような、そんな気持ちになりました。

※私と倫太郎くんが大好きな『モモ』については、彼が社長を務める別府新聞で書いてくれる予定です。 別府新聞:http://www.beppusinbun.com/



そこで、聞いてみました。

「倫太郎は、学校に行かないってどうやって決めたの?」

普通は不登校の子に対して、自分が絶対にしない質問でした。しかし単純に、倫太郎くんのことをもっと知りたいと思いました。自然と口から出てきたという方が、近かったように思います。


そこから、学校に行ってた時のこと、不登校になるまでを話してくれました。

学校の授業やものごとの進め方が、自分の中でどうしても受け入れられないこと(これは一般的な「受け入れられない」ではなく、食べ物を「飲み込めない」ような感覚に感じました)。
それが大きな心の負担になり、蓄積していったこと。
精神的に混乱をきたしてしまい、死ぬことを考えるような日々が何十日も続いていたこと。
その間なにかを求めるように、様々な人や本に出会うようになったこと。

そして、「学校に行かない」と自分から決めたこと。


なかなか伝わりにくい状態だとは思いますが、普通は小学生~20代くらいの間までに経験するような悩みや、葛藤を半年や1年の間に経験するような感覚でしょうか。言葉では表現できないような辛さを想像し、そして自分の胸が締め付けられるような感覚を覚えました。


私は自分の経験もあり、「不登校」ということをまったく否定していません。
しかし、どこかに「学校に行けるなら、行った方がいい」という考えがあったと思います

それが大きく変わりました。
彼の話をきいて思ったのは、「学校に行く」という選択と同じくらい
「学校に行けない、行かない」という選択が尊重されなくてはいけないということです。

倫太郎の力になりたい。不登校の子たちに、できるだけの学びの機会をつくりたい。
改めて、自分の思いを確認することができました。本当にありがとう。

















次のストーリー 私の学習体験③高校時代
http://eboardjp.blogspot.com/2014/01/eboard_16.html

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2014年1月11日土曜日

【eboardストーリー】私の学習体験②小学~中学時代

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初回記事 学習塾での経験①西宮ギャル 前編
http://eboardjp.blogspot.jp/2014/01/eboard.html

前回記事 私の学習体験①小学校時代 前編
http://eboardjp.blogspot.jp/2014/01/eboard_7.html
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中二病(ちゅうにびょう)とは、
「(日本の教育制度における)中学2年生頃の
思春期に見られる、背伸びしがちな言動」を自虐する語のこと。」
(Wikipediaより)

これが私にもやってきました。
それも沖縄の梅雨入りのように早く、北海道の根雪のように深く。

先の見えた授業、パターン化された放課後遊戯、固定化された友人関係
外で元気に走り回っていた本読み少年は、ガリ勉メガネゲーム小僧へと変貌していきました。


それとあわせて、学校も休みがち、遅刻しがちに。

なんで学校に行かないといけないのだろう?
授業なんて、聞かなくてもわかるっしょ。
友達と話してるより、ゲームしとる方がおもろいわ。


「不登校」というほどの状態ではなかったですが、「よく休む人」になりました。
現在eboardを使ってくれている子の中には、不登校の子もたくさんいます。

クラウドファンディングサイト、READYFORにて紹介させて頂いている
倫太郎くんも、小学3年生の時に「学校に行かない」という選択をしました。

倫太郎くんとの出会いは、約1年ほど前。
友人が倫太郎くんにeboardを紹介してくれ、Twitterを中心としたやりとりが始まりました。

そして、私が今筆を進めるこの地は、新潟。
次回は、趣向を変えて、倫太郎くんのストーリーをお送りします。


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2014年1月7日火曜日

【eboardストーリー】私の学習体験①小学校時代 前編

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初回記事 学習塾での経験①西宮ギャル 前編
http://eboardjp.blogspot.jp/2014/01/eboard.html

前回記事 学習ボランティアでの経験

http://eboardjp.blogspot.jp/2014/01/eboard_6870.html
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大人になってからの「教育観」や「学習観」は、
自らが「受けてきた教育」に影響されると言います。
今回から数回は、時間をさかのぼって、私の学習体験をつづりたいと思います。

まずは、小学生時代。とにかく自分は、人からほめられるの大好きでした。
とにかくほめられたい。もう、とにかく。
象徴的な話としては、宿題の「本読み」でしたでしょうか。


小学校低学年では、本読みの宿題がよくでます。
国語の作品を読んで、親にサインしてもらう。宿題は1日2回くらいだったでしょうか。

もちろん、ほめられるの大好き中村くんが、2回で満足するわけはないでしょう。
軽く10回は読みました。しかし、同じような症状の子どもは他にもいたようです。


「中村くんは、10回。〇〇くんは、20回読みました!すごいね!!」


ほめられた!しかし、これは負けてられん!ほめられたい。おれが1番にほめられたい。
本読みの回数競争は、激化していきました。

最初は数人程度いた競争も、50回を越えたあたりから次第に人数がしぼられていきます。
小学校低学年の子どもでも、「こいつらアホや」と思うわけです。
しかし、脳内にホメラレリンが大量分泌されている中村くんには、上限がありません。

回数は100回、300回を数え、詩などの短い作品では、500回を越えるようになりました。
そうなると、さすがに追ってくるものは、もういません。
親が仕事から帰ってくると、一目散に教科書を読み上げ、
風呂に入るまでずっと読んでるような子に勝てるすべはありません。

結果、1番ほめられました♪(* ̄ー ̄)v


振り返ってみると、まったくもってアホな話で、自分でも信じられないくらいですが
これはひとえに、学校の先生のおかげだと思います。
本当なら2回でいいところ、頑張ってきた子をしっかりほめてくれる。
クラスには、「100回なんてうそだろう」と言う子もいましたが、
実際に圧倒的に音読がうまかったこともあり、疑いもなく、思いっきりほめてくれました。

こうやって、人に読んでいただける文章を書けるのも、
分かりやすいと言ってもらえる動画を作れるのも、
本が好きになって、自分の人生が豊かになったのも、
思い返せば、小学校時代の先生のおかげかもしれません。


しかし、物事には慣れがやってきます。
ホメラレリンの分泌量には限界があり、
概して本をよく読む子には、思春期の訪れが早いようです。

次のストーリー 私の学習体験②小学~中学時代
http://eboardjp.blogspot.com/2014/01/eboard_11.html

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2014年1月5日日曜日

【eboardストーリー】学習ボランティアでの経験

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前回記事 学習塾での経験③ワルガキッズ編

http://eboardjp.blogspot.jp/2014/01/eboard_5.html
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「自分の頑張り」に、生徒の学力が依存する状況。
他の講師が受け持つ子はどうなのか。塾に来ていないような子はどうなのか。


そうした疑問を持ちながら、私が始めたのは、地域の学習ボランティアへの参加
近くの公民館で週に1回行われているものでした。
PTAの方々が運営を行い、学習の指導には、近隣の大学生や退職された先生方があたります。

たまたま初回に伺ったのが、地域の中学校の定期テスト前。
20人くらいの中学生が来ていたでしょうか。指導に当たったのは、私も含めて3人程度。
その人数比で個別に見るとなると、必死で巡回することになります。
あっという間に時間は過ぎていきました。


しかし、そこでの現状も、私の疑問・違和感を解決するものではありませんでした。
指導の時間が終わり、振り返ってみると、教えていたのは「テストでいかに点をとるか」。
アルファベットのdとbの区別がつかない子、定規で直線を引けない子
学力面では、塾よりさらにひどく、さらに一人の子にかけられる時間は限られていました。

しかし、「それでも改善につながるなら」と、翌週テスト明けに行ってみると
参加者は2、3人。指導に当たる人も、変わっているような状況で、
これでは、塾に行けないような子、また塾だけでは不十分な子に、
応えられるものではないのは、明らかでした。


生徒一人の問題や、地域の問題、単なる経済的な問題ではなく、
「教育格差」という「社会問題」として、
自分が感じていた違和感、疑問をとらえた始めての瞬間でした。


しかし、そのあまりにも大きな問題に対して、どうすればいいのか。
分かるはずもありません。大学も忙しくなり、就職活動も始まったこともあり、
自分のいる場所で、できることをやるしかありませんでした。

次のストーリー 私の学習体験①小学校時代 前編
http://eboardjp.blogspot.com/2014/01/eboard_7.html

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初回記事 学習塾での経験①西宮ギャル 前編
http://eboardjp.blogspot.jp/2014/01/eboard.html

前回記事 学習塾での経験②西宮ギャル 後編
http://eboardjp.blogspot.jp/2014/01/eboard_3.html
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今度は男の子の話。ちょっと背伸びをしてやんちゃしていますが、すごくまっすぐな子です。
入塾した当初から自分が担当し、毎回の授業をとても楽しみにしてくれていました。

ただ、とてつもなく勉強ができません。
当時中2だったのですが、一番初めはアルファベットを言うのもおぼつかない状態でした。
数学についても、正負の数はおろか、小数・分数の計算もままならない

「え、そりゃまずいでしょ・・・」と思う方もいるかもしれませんが、
自分の経験では、中2だとクラスに平均2、3人はいます。
eboardを活用した学校での学習支援の際にも、中3が小数、分数からやり直します。


しかし、自分の中には、「時間をかけて、熱意を持って接すれば、必ず結果はついてくる」
という確信が生まれつつありました
ギャルだろうが、ギャングスタだろうが、変わりません。
勤務中の空いてる時間を使いながら、できるだけ勉強を見るようにしました。

その子も、小学生のころから全くと言っていいほど、家庭学習の習慣がなく、
やる気にムラもありましたが、少しずつ前進していきました。
1桁だった定期テストも、数字が2つ並ぶようになってきました。


ところがその矢先。今でも、その時の光景を思い出します。
保護者の方が塾にやってきて、言い放ちました。
「もぅ、塾やめさせて頂きますわ!うちの子の成績上がらないじゃないですの!」
(口調は盛ってます)

成績やテストの点数には、まだ直結しない。
しかし、本人も自分の学力が上がってきている手ごたえを感じていました。
そして、何より、塾での授業は唯一、勉強を楽しめる時間でした。
事情を説明しましたが、本人の反対もむなしく、彼は塾をやめることになりました。


この時ほど、自分の無力さを痛感したことは、ないかもしれません。
もっと早い段階で、勉強に向かうようにできていれば
ちょっと強引にでも、宿題をやらせていれば・・・

しかし、またあの違和感は、襲ってきます。
はたして、それが正しいことなのか。「自分の頑張り」に、生徒の学力が依存する状況。
他の講師が受け持つ子はどうなのか。塾に来ていないような子はどうなのか。

もやもやした気持ちで子ども達と対峙する日が続きましたが、
まずは、自分のできそうなことから始めてみることにしました。

(つづく)


※ちょっと暴論ですが、気になったのでやってみました。
当時の自分はそこまで思い至りませんでしたが、一般化してみましょう。
仮に中2の子が、小5から算数、数学、中1から英語を学び直すとすると、
どれくらい時間と費用がかかるでしょう。

現在の学習指導要領では、
・小学5・6年の算数は、150+150=300時間/年
・中1数学は、140時間/年
・中1英語は、140時間/年

仮に、個別指導で効果的に指導ができて、全授業時間の半分相当の復習が必要
宿題は必ずやってくれて、学習した内容の忘却はないものとすると
(300+140+140)÷2 = 290時間

塾の授業1コマが90分で、学校の2倍とすると、290÷2 = 145コマ
週に1回の授業だと、145週=30ヶ月ちょい
1コマ4,000円とすると、145×4,000=580,000円

もちろんその間、学校の授業は進みます。


※私は、「学習塾」を批判しているわけではありません。
あくまで、実体験に基づく事実と感情を、つれづれと書いています。
むしろ、eboardの取組を通して、お会いする業界関係者の方はすばらしい方ばかりです。
勝手ながら、一部ご紹介させて頂きます。
・学習塾FRONT http://fronthp.jp/
・ふるやまんの算数塾 http://furuyaman.jugem.jp/
・物理ネット予備校 http://phys-yobiko.com/

次のストーリー 学習ボランティアでの経験
http://eboardjp.blogspot.com/2014/01/eboard_6870.html

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2014年1月3日金曜日

【eboardストーリー】学習塾での経験②西宮ギャル後編

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初回記事 学習塾での経験①西宮ギャル 前編
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中2の終わり、西宮ギャルの1人が、ここではキャサリンとしておきましょう、
そのキャサリンが突然語りだしたのです。

キャサ「私、保育士になりたい
(ちょwおま、子ども怖がるで。まずはその化粧やめよ!)
なかむ「おぉ、ほんまか。いいんちゃう。じゃあ高校もどうするか考えていかんとなぁ」

中学生の将来は、日替わり定食です。じっくり見ていないと、本気かどうか分かりません。
しかし、「保育士になりたい」というのは、どうやら鉄板A定食のようでした。


キャサリンの様子は、日に日に変わりました。
授業の遅刻・欠席も少なくなり、宿題もきちんとやるように。
「先生、木曜日自習に来るから、空いてたら見てや」という始末。

そうなってくると、こちらも俄然やる気がでます。
やはり経済的な事情で塾の授業をとれる回数は限られていたので、
勤務中の空いてる時間を使いながら、自習の時間に1からみっちりやり直しました。

定期テストの点数も徐々に上がり、その結果、公立高校の保育コースに合格。
1年ほど前のキャサリンからは、想像もできない変化です。
さらにその後、高校では学年トップ10に入るような成績をとるようにまでなりました

これこそ、醍醐味。最高です。
たくさんの可能性を持つ子どもの将来に向けて力になれること。
そこに、これまで以上の喜びを見出すようになりました。


おそらく教育現場にいらっしゃる方は、何度かこうした経験をされたことがあると思います。
ここから、私たちは何が学べるでしょうか。

まず、自分が感じたことは、大人ができることは、本当に少ないということ
彼女を学習に対して前向きにしたのは、何より彼女の意志でした。
そういった意味で、子どもの内的変化を促していくのは、とても大切なことだと思います。

次に感じたのは、とにかく「時間」をかけなければならないということ。
実は、キャサリンは塾に週2回通い、私と別の講師の授業を受けていたのですが、
しばらくもう一人の講師には、将来や進路についての話をしていませんでした。

端的に言ってしまえば、その講師には最低限のやる気しかありませんでした。
子どもが何かを共有してくれるまでには、一定の時間と関係性が必要です。
厳しい環境にある子ほど、見守ってくれる大人の存在が大切になります。

そして、これは当然ですが、やはり基礎から学び直し、学力を上げていくには
圧倒的に時間が必要でした。まさに今のeboardの映像授業につながるような
「授業を受け直す」体験です。

一人一人違う子どもたちの意欲を引き出す「鉄板B定食」があるとすれば、
その条件の一つは、まず時間をかけるということではないでしょうか。


さて、ちょっと気になるのは、もう1人。最初は仲良くやってきた西宮ギャルの片割れ。
キャサリンの友人は、どこにいったのでしょうか。

キャサリンがやる気を出すほど、反比例するように、彼女は勉強から離れていきました。
交友関係が変わったところも大きく、「勉強、かっこ悪い」的な感覚が
あったんじゃないかと思います。

彼女は最終的に、定時制高校に行くことになりました。
昼バイトして、遊びたいから。塾もほどなくして、やめていきました。


初めは同じようにやってきた2人の中学生が、大きく違う進路をとっていきました。
それも本人の意志。特に学習塾という立場では、なかなか踏み込めないところもあります。

しかし、「どこかおかしい」という感情を抱くようになりました
家庭の事情や交友関係によって、あまりに大きく左右される。
そして、それをやり直す、学び直すまともな機会は、ほとんどありません。

その後、私が感じた違和感は、さらに膨らんでいくことになりました。

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